旅先で出会った、忘れえぬ人たち2



689 名前:774RR 投稿日:02/08/27 01:24 id:ghceur1U
自分は顔に凄い傷があり、そのせいで高校卒業後は視線恐怖症&対人恐怖症に陥りました。
本当に自殺(拒食による餓死)の手前まで言った程で。
そんな時にヤマハアメリカンバイク広告を見て引込まれ、勇気を出して教習所に言って中免取りました。
メットかぶってると他人の視線も気にならなくて、どんどん外にも出るようになって。
で、信州とかにツーリングに行ったら、安曇野鬼無里などのあちらの人たちは自分の顔を見ても驚くけれど、変に態度を変えたりしないで接してくれて。
一週間泊まっていた民宿では、なんか御主人も奥さんも、中学生の娘さん達も自分を家族のように扱ってくれて。顔に傷受けてからはじめて対等の関係で扱ってもらった気がしました。
信州の畑の中を(公道では有りません)ノーヘルで、娘さん乗せて走ったときは「うぉぉぉぉーっ」と叫びながらアクセルを開いてしまいました。

東京に帰る日の朝、中学生の娘さんが
「お兄さん、顔に傷があっても心はきれいじゃない。
 その逆の人いっぱいいるもの、頑張って」と、自分の胸で泣いてくれました。
自分も涙止まらなくて、ウンウンうなづく事しか出来なかった。
でもあの人たちと、バイクのおかげで、今の自分があります。
暗い内容になってしまいましたが、この素晴しいスレに出会えた記念に書き込みさせていただきました。