旅先で出会った、忘れえぬ人たち2



270 名前:774RR 投稿日:02/07/04 23:34 id:knziN6pm
結婚することになった。
降りろと強制されたわけでもなかったが、これから先のリスクとお金のことなんかを考えて
自分で決断した。無論、寂しくて悲しくて辛いものだった。
16でバイクに出会い10年足らずの間に色々バイクで感じてきた。
最期によく行った地元の名所とかをぐるりと廻るコースを計画。

途中の某所で大学生のツーリングクラブと遭遇。
缶コーヒーを飲みながらバイク談義に華を咲かせる。
降りることも話すと、反応が色々あった。
「情熱があれば降りることはナイ」
「未来、将来のことを考えれば妥当だ」

最後の1人の「しばらくの間バイクから遠ざかる、ただそれだけですよ。」
の言葉が胸にきた。

彼らと別れてコースの消化を急いだ。
無事に全行程を終えて帰宅の途中でのガソリンスタンドでガソリンを入れてると
たまたま居合わせた客とその子供(小学生ぐらい?)がしげしげとこちらを見つめて
「速そうだな〜。カッコイイなあ」と誉めてくれた。
少し恥ずかしかった。

家に着いてガレージにバイクを入れてから清掃開始。
各部を入念に磨いてきれいにしたあとバイク相手に酒を飲んだ。
ガレージでバイク相手に酒を飲んだのはこれが初めてだったが悪くなかった。

後日引取り業者がやってきてGSXRとTZRを引きとっていった。
すがすがしい思いと階段を1つ上った気がした。