>>一生忘れられないあの駅&列車・2<<



337 名前:時効だから 本日の投稿:02/07/08 08:29 ID:???
国鉄バスの名金線です。
まだ名古屋から金沢まで直通運転していた頃。
小学生1年@春だった私は母に連れられて白川村の母の実家にいきました。
バスを降りて実家へと歩いていく途中に私はリュックをバスに忘れてきたのに気づきました。
母にだだをこねてもどうしようもなく、しかたなく実家へ向かっていると
先ほどのバスが戻ってきました。
バス停でもないのにバスがとまり中から初老の運転手が私のリュックをもって出てきました。
「内緒にしておいてくださいね」
そういって私のリュックを手渡してくれました。
確かあの時の運転手はにっこりと笑っていたと思います。
バスが去っていくとき私はうれしくて手を振るとバスの中の乗客の人たちが手を振り返してくれました。
あれから相当月日は過ぎて荒れた田畑が広がり廃屋ばかりの集落となってしまいましたが
あの時の、初老の運転手、バスの乗客、周囲に広がっていた美しい田園
山に美しく咲く山桜、いまでも鮮明におぼえています。