【再度】思い出してホローリくる家族との思い出part4



944 :おさかなくわえた名無しさん :04/02/15 00:46 id:LFV5VUGd
去年の夏、甥が実家の納戸から古い木琴を探し出してきた。
私達兄弟が使っていたものだ。
それを父が直して甥が叩いて遊んでいた。
それにあわせ私の娘が、タンバリンを叩きながら躍る、
更に父が合わせハーモニカを吹く。
いつの間にか「おててつないで」の合奏。

冬には母が娘に「あやとり」を教えていた。
私はマフラーを編んでたのに、思いつきもしなかった。
4歳の子供に何度も何度もやり方を教えていた。
姉や妹の借金の肩代わりをして、孫におもちゃを買ってやることもできない
せめてできることはしようと思ってか、自分のできる精一杯の遊びを教えたのだろう。

ちょっとボケ始めてきた祖母も、行けば訳の分からない子供たちの話相手を
ニコニコと聞きながら、笑っている。
不自由な足を動かし、私にお茶や、お菓子を出してもてなそうとしてくれる。


実家の両親は、未だに諍いが絶えない。
祖母は何もできずに、争う声がやむのを
イヤホーンを付けTVを見て待っているらしい。
そう思うと、悲しくて切なくなってくる。
子供たちと接してる時のように
穏やかにしていて欲しいと、いつも帰り道泣けてくる。