世の中まだまだ捨てたものではないと思ったこと



247 名前:おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2001/06/09(土) 05:49
つまらない話なんですが、スーパーで買い物をして、レジで待っていたら、私の後ろに、
ラソンランナー風のお父さんがジョギング用の乳母車(二人乗り)に乗せた赤ちゃん
と、四歳ぐらいのお嬢さんと並んだんです。そのお嬢さんは手にしっかりとベーグルを
一つ持っていました。そのお嬢さんがまた可愛らしくて「お腹がすいたからベーグルを
食べるんだー。おいしそー。楽しみだなー♪」って鼻歌歌ってるんですよ。
私はカゴ半分ぐらいの買い物があったので、そのお嬢さんとお父さんに向かって「お買い物
がそれだけなんでしたら、どうぞお先に。そうしたら早く食べられるもんね」と言いました。
そうしたらそのお父さん、にっこりと笑いながら「いや、子供に忍耐とか辛抱を教えるのも
大切なことなんですよ。でもどうもありがとう。」と言ってくれました。そしてお嬢さん
に向かって「大丈夫だよね?」と尋ねると、お嬢さんも「うん、お腹すいたけど大丈夫!」
って元気に答えてくれました。
レジのお姉さんがバーコードをスキャンしている間も、後ろで「ベーグル、ベーグル♪
楽しみ楽しみ♪」っていう鼻歌が聞こえて、すっかり嬉しくなってしまいました。
「これでベーグルが食べられるね」と、立ち去る時に私が言うと、そのお嬢さんは本当に
嬉しそうに「うん!」と大きく頷きました。お父さんはその後も何度もありがとう、と
言ってくれました。こういう親御さんのもとに生まれた子供さんはきっといい大人に育つ
んだろうなーと思ってほのぼのしてしまった土曜日の朝でした。