思い出してホローリくる家族との思い出



253 名前:おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2001/08/09(木) 21:07
二年前、年があけてすぐ、祖父が入院した。
私は一人暮らしで病院から遠く離れていて、見舞いに行けなかった。
その年の夏の休暇に家に戻り、祖父を両親と兄と5歳の姪と一緒に
祖父を見舞いに行った。祖父はぼんやりと天井をみている状態だった。
誰の事も覚えていないのだと両親は言った。

が、祖父は姪を見て、急に笑い、もつれた舌で言った。
「いい子、おまえが一番好きだからね、○○ちゃん」
○○は私の小さい頃の愛称だった。
姪は私の小さいときとそっくりだと両親はよく言っていた。

陰気な子で上手く両親に甘えられず、両親にじゃれつく兄を
うらやましげに見ていた時に、祖父はさりげなく私の傍に来て
私にそう言ってくれていた事を思い出し、泣けた。