>>一生忘れられないあの駅&列車・2<<



224 名前:名無し野電車区 投稿日:02/06/16 00:35 ID:???
大学の卒業式の日。まだ113系だった横須賀線に乗り、大学へ向かう。
明けて4月からは社会人、将来のことが不安でしょうがなく、頭の中を巡る。
電車は鶴見川を渡り、新川崎周辺の野原に入る。
そんな時に、ヘッドホンから大貫妙子の「突然の贈り物」が流れてくる。
“みんなと始めた 新しい仕事にも慣れて 元気でいるから 安心してね”
自分の中で曲と風景がマッチしたのは初めてだった。
涙がこぼれてきた。

それから時は経て、横須賀線から113系は消え、周りの環境もも変わったが、
新川崎周辺の野原はあの時とそんなに変わることなく残っている。
自分自身はもう後戻りができないほど年をとってしまった。
それでも、ボックスシートに座り、新川崎の近くであの曲を聞くと、当時の
若かった自分に、気持ちだけでも戻ることができるような気がする。