嗚咽



816 名前:大人の名無しさん 投稿日:03/01/21 03:45 id:LtX4/zV3
中学の時、苛められていた。
学年のヤンキー軍団にターゲットロックオンされていた為、学年の半分以上が敵だった。
残りには無視されたり陰口を叩かれた。

そんな私にも友人が4人いた。
でも彼女達に飛び火するのが怖くて、奴らが近づいたときにはそっと離れたりしていた。

ある日、私はヤンキーの一人に手酷い苛めを受け、不覚にも泣いて逃げ出してしまった。
その後先生に連れ戻されたが、家に着くまで涙が止まらなかった。
自殺しようとマンションの階段から身を乗り出したりしようとしたときもあったが、残される家族や友人達のことを思うと死ねなかった。
私は生きた。

数年後、もう就職もしようかという年になって友人の一人と久しぶりに話し込んだ。
そしてその時、私が泣いたあの日、友人Kちゃんが私が帰った後ヤンキー軍団のいる教室へ直談判をしに行っていた事を知った。
別段ケンカが強いわけでも、格闘技を習ったりしているわけではない普通の女子中学生が
私の為に危険も顧みずに奴らの中に飛び込んでいったそうだ。

初めて知った事実。
家に帰って、机に座ったら涙が溢れて来た。
ありがとう、ありがとう!
中学時代、彼女達がいなかったら今私はここにいない。
改めて彼女達に感謝しながら、その日は声を殺して泣いた。

今はもうバラバラになってしまったけど、彼女達が何か助けを求めてきたらいつでも力になりたいと思う。
そして、何十年経ってでも友達でいてください。
おばあちゃんになってもお茶しよう。