◇ 心霊ちょっといい話 ver.8 ◇



451 :本当にあった怖い名無し :2005/10/30(日) 19:30:05 ID:/n4v1NWm0
霊とはちょっと違うかも知れないんだが、俺さ、6年前に彼女を病気で亡くしてるんだよね。
それから3年くらいはほんとに空白の日々で、何にもする気が起きなくて。
墓参りは最初の年だけ行ったけど、それからは行ってなかったんだよ。
忘れたわけじゃないよ。
行ったら絶対泣くし前に進めない気がしてね。

でも今年の命日(9月)にね、行ったんだよ、墓参りに。
ある程度自分の中で落ち着いたって部分があってさ。
親戚や両親と会いたくないから夕方にね、花と線香持って行った。

予想通り墓石にお菓子と花、線香があってさ。
ちゃんとご両親も供養してくれてるんだなって。(当たり前なんだけど)
それで、俺も線香と花をあげてさ、6年間の報告をしてたんだよ。
「来れなくてごめんな」とか「そっちはどうだ?」とか、
独り言をぶつぶつ(笑



452 :本当にあった怖い名無し :2005/10/30(日) 19:30:47 ID:/n4v1NWm0
でね、それから30分くらいかな。
ふと見たら10メートルくらい先に、違う人の墓参りに来てる家族がいてさ、
お父さん、お母さん、小さい女の子の3人で来てて。
会話から察するに遠くから来た故人の親戚っぽい感じ。
それを何となく見てたら女の子と目が合ってさ、
5秒くらい?気まずいから目を逸らした。
そしたら女の子がこっちに走って来たんだよ。
たたたって、感じで。

んで、お墓に供えてあったお菓子を指差してさ、
「お兄ちゃん、これ食べていいよ」って(笑

苦笑したよ。
キミにそんな事いう資格はないだろ、みたいな(笑
さも当然に言うもんだからさ、面白くて、
子供と会話するのは得意じゃなんだけど、しゃがんで話したんだよ。

「ありがと。でもこのお菓子はお兄ちゃんのじゃないから食べれないな(笑 ところでお譲様はおいくつですか?」
「5才」
「お名前は?」
「ともみ」

「ともみ」って、亡くなった彼女の名前なんだよね。
まあ偶然なんだろうけどさ、それがすごく印象に残ってて、ちょっとここに書いてみた。

生まれ変わりを信じるほどロマンチストじゃないよ。
信じちゃいないがもし生まれ変わりなんだとしたら、あの子の幸せを願わずにはいられない。
凄く元気な子だったな・・・病気とか全然しなそうな。

帰り際「またね。お菓子食べてね!」と言って帰って行った。

その姿がほんとに可笑しくて、上手く言えないけどさ、少し前向きになれたんだよね。
生まれ変わりじゃなくても、何らかの力が働いてあの子と会わせてくれたのかなって思うよ。