やさしかったお婆ちゃんへ



65 名前:名無しさん@HOME 投稿日:02/09/30 11:52
義父はとてもいい人で、私は実父と同じくらい頼りにして
誇りにしてきました。
その義父が去年暮れに白血病、余命一年の宣告を受けた。
楽観的な義父は「まあ一年って言っても年寄りだし、3年はいけるさ」
なんていって、次のお正月にはみんなで冥土の土産にハワイに行こう!
なんて冗談めかして言っていました。

それがだんだんと病状が進んでGWには衰弱がひどくなってきて
入退院を繰り返すようになりました。
6月のはじめの土曜日、ちょっとはなれたところにすんでいるので
週末にしかお見舞いにいけない私たちだったのですが
義母や主人がちょっと席を外れたとき、義父が私を枕元に呼びで
「○○これ・・・もういけそうにないから・・・ありがとうね。」
と封筒を渡してくれました。
中にはドル札が・・・

義父は自分はいけないかもしれないと思っていたんだと思います。
でも、もしやの回復を信じて自分の足で銀行に行って
ドルに替えてきて・・・
それを私に託してくれたんだと思うのです。
それから3日後、義父は亡くなりました。
封筒の中には、お金と一緒に義父の字で
「子供たちを、よろしく頼みます、長女の結婚式までは生きていたかったです」
と書いてありました。

残されたこのお金は長女の結婚式まで大切に残しておきたいと思っています。