相手に死なれて終わった恋愛



28 名前:名無しさん 投稿日:02/03/25 02:22
17才の時、恋人が死にました。
白血病でした。

アメリカでは「骨髄バンク」というものが始まっているという話を
主治医の先生からは聞かされていました。
後何年かの内に骨髄バンクが日本でも出来る。時間を稼ぐだけでいい。
それまで生き延びれば、健康な体に戻れる。

彼女の四十九日の日の新聞に「日本でも本格始動の動き・骨髄バンク」という
見出しをみつけて、怒って良いのか喜んで良いのか解らず笑ってしまったのを
憶えています。

先日、NHKの番組で骨髄バンク設立の話をやっていました(プロジェクトXです)。
その中に15才で白血病で無くなった女の子のエピソードがあり、自分と同じように
期待と恐怖に翻弄されながら骨髄バンクの設立を願う人たちの姿を見つけました。
「今更、遅いんだよ」と当時骨髄バンク関連のニュースを見るたびに悪態を付いた
ものでしたが、けして楽な道のりではなかったのですね。
番組をみながら、14年振りに彼女を思いだして泣きました。

当時、骨髄バンクが出来たら真っ先にやろうと思っていたことを、先週ようやく実行に
移しました。ドナー登録です。
今はレシピエントが見つかるのを待っています。

私がためらっていた10年のために失われた生命の無いことを願うばかりです。